マッターホーン(MATTERHORN)

日本でもトップクラスのバームクーヘンのおいしいお店と知られているこちら。年輪など細やかでビジュアルからも手間暇かけてるのが伝わるかのよう。和服姿の婦人などが頻繁に来店しては遣い物なのか大量に買っていくのでカットのが売り切れになってたんだけど、少し待てばできあがるとのことで店内で待つことに。いつも出来たそばから売れていく状態のようで、タイミングが合えば比較的できたてが食べられる機会が多いのかも。
薄くカットされたバームクーヘンは食感のいいふわふわもちもち加減で、ドリンクいらずのしっとりさ。びっくりするくらい卵の風味が口の中に広がってなんとも日本的なバームクーヘンのテイスト。優しさの中にも後からラム酒の風味と香りが追いかけてきてバランス良くまとめている。冷やして食べるとお酒の風味がより増すんじゃないかな。甘さも控えめで、アクセント的なものも欲しい気がするけど、これこそがベストであって、万人に好まれそうな日本人好みの完成されたバランスなのかも。

ダミエ

断面の市松模様が特徴的なダミエ。マッターホーンのスペシャリテ。スポンジ、バタークリーム、チョコとシンプルでレトロな風味でありながらどこかクセになる余韻を残す、バタークリーム好きにこよなく愛される逸品。昔はケーキと言えば生クリームではなくバタークリームが用いられた物が多く、高価だった生クリームの代用として普及した粗悪なバタークリームが多かったことから今でもいい印象を持ってない人も多いけど、生クリームが普通に用いられるようになった現在では反ってバタークリームを用いてるお店の方が稀少となり、こちらはその代表格としても知られるけど、同じバタークリームでもこちらは高級品として知られるカルピスバターを市場に出回ってなかった頃から用いたクオリティの高いモノで、やや固めながらバタークリーム独特のくどい重さもなく口溶けも良好で、生クリームにはない独特の風味がバタークリームに慣れてない身としては新鮮。

プリン

良い材料で真っ当な作り方をしてくれるお店なので期待したけど、予想通りに美味しい。昔ながらの固めプリンで、卵感強くコクがあるのでカラメルとよく合う。

カスタードシュークリーム

昔ながらのシュー。朝焼きの皮はぱりっと、もったりとした当日に炊くカスタードクリームはたまごの風味がたっぷり。

いまどきケーキが300円台で買えちゃうのがありがたいお店だけど、150円と子供のお小遣いでも買えそうな価格が嬉しいミニサイズのプチガトーも取り揃え。マッターホーンの人気のケーキがお試し価格で楽しめちゃう。サイズが小ぶりとはいえ素材などはそのままで、低価格ながらザッハなどはクリームで作られた細工飾りまで付いてて感心。バタークリームにカルピスバターをいち早く使っていたかと思えば、生クリームは中沢と、お店の雰囲気からトレンドからは外れた昔ながらの味かと思っていたのに素材、味に対して真摯に向かい合ってるのが感じられる王道の味わいでおいしかった。

プチケーキ ショートケーキ

プチケーキ シュークリーム

プチケーキ ザッハ

プチケーキ モンブラン

プチケーキ ミルフィーユ