トシ・ヨロイヅカ| SweetHoneyBee

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トシ・マンデルクローネ

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シュー・ア・ラ・クレーム

ショーケース2014/03

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yoroizuka16a.jpgトシ・ヨロイヅカの直売店「アトリエ・ヨロイヅカ」。大きいモンブランが森ににょっこり生えてそうなかわいい見た目で前から写真撮りたかったんだけど、優しい店員さんがショーケースを撮るのにわざわざ時間取っていただいたりしてほんとうに感謝。なかなか位置的に頻繁に通えないお店で一番欲しい情報が自分的にはショーケースの画像だったりする。

シュー・ア・ラ・クレーム

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yoroizuka12a.jpgこちらのシュークリームは注文してからクリームを詰めてくれるんだけど、工房を兼ねているので本当のできたてを食べることが出来る。鎧塚さんは特にシュークリームには思い入れが強いそうで、なんとこのシュークリームはシュー生地を3時間もかけて焼くという徹底ぶり。シュー皮の素晴らしい食感を味わうなら購入してから1時間が限度。シューを割ってみてその焼き込みの強さに衝撃を受けたけど、ザックザクでも表現が軽いくらいゴリゴリした感触のクッキーシュー。バリッとしたシュー皮の食感の素晴らしさは別格で、おそらくこれ以上はないであろうシュー皮の素晴らしさでは間違いなく日本一。日本一のシュークリーム探しをしている身としてはやっと巡り会えたかと興奮を隠しきれなかったけど、分厚く香ばしいシュー皮に比べてあまりにもクリームが弱く受け止め切れていなかった。バニラが香り、トロトロで甘みを抑えたクリームはシュー皮を主役とするならバランスとして正解なのかもしれないけど、この素晴らしいシュー皮と拮抗するだけの力強いクリームを味わってみたかった。

タルト・タタン

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yoroizuka03a.jpgこちらのお店の寒い季節の人気商品。最近はほんとうにケーキが小さいお店が多いけど、こちらはショーケース見てほんとうにうれしくなるくらいサイズが大ぶりのケーキが多いのでありがたい。コストがかかってしょうがないタルトタタンもこちらでは紅玉をまるごと使うという気前の良さ。こんなに大きいタルトタタンもなかなかないかも。見た目わかんなかったけど、キャラメリゼされてるのかな~?と思ったら上部に薄くキャラメリゼが。バリバリッと期待通りに、ほんのり苦みが効かせてある。紅玉はややとろっとした感じで酸味の強さもさることながら甘みもかなりあり甘酸っぱさ全開。非常に風味がいい。丸ごと一個載っかってるので凄い満足感。土台はサックサクの食感が心地いいパイ生地に、つなぎとして中にはカスタードが入ってちょっとタルトタタンにしては優しすぎる印象。自分にとっては理想的なタルトタタンだけど、タルトタタンにはきちんと苦味がなければだめだって人にとっては印象が違ってきそう。ただ、クオリティは維持しながらもあえて窓口広く最大公約数を狙ってくるところがトシ・ヨロイヅカらしさなのでその点ではらしさ溢れるタルトタタンに仕上がっている。

モンブラン

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yoroizuka08a.jpg高さのあるモンブランでこういうフォルムは大好き。気品すら感じるデザイン。アントルメの方もそのうち買ってみたいけど、これだけ大ぶりだと食べ応えがあって満足度がかなり高い。上部にちょこんと載ってる香ばしいシュトロイゼルが小さいのにこれだけで存在感があって焼き菓子がおいしいお店であることが伝わってくるよう。イタリア産のマロングラッセが入れられたシャンティの割合がかなり多くてミルキー。ラム酒がたっぷり効かせてある口当たりのいいマロンペーストはフランス産。栗だけで2種類も使っているのかと感心してたらタルトの中にも風味の違う栗がごろごろ。なんとこちらは和栗の渋皮煮。風味の異なる日仏伊3種類の栗を用いるという豪華というか気前がいいというか、食べる人をいかに喜ばすかを大切にしているのが伝わるようでおもてなしの心配りが凄い。更に凄いのは食感にもこのモンブランだけの仕掛けがしてあって、底にある力強さを感じさせる渋皮煮とクレームダマンドをパリパリサックサクのパータ・フィロで包み込むように覆ってあってタルトの部分とコントラストが効いている。こだわりがストレートに響いてくるようなモンブランの進化形。かなり印象に残るモンブランで毎年秋を迎えるときのお楽しみにしていきたい。

クレーム・ピスターシュ

yoroizuka06a.jpg見るからに濃厚でフレッシュな印象。ピスタチオといえば鎧塚という評はあまりにも有名だけど、ピスタチオの濃厚な風味が生クリームをたっぷり入れられたクリームと相まって何とも言えないフレッシュ感のある風味の良さと極上の舌触り。

シュー・ペイザンヌ

yoroizuka17a.jpgおいしそうな見た目ならこれ以上のシュークリームは存在しないであろう日本NO.1!?あふれんばかりにナッツがぎっしり。女性のこぶし大はありそうな大きさなので見た目のインパクトはかなりのもの。
やや苦みすら感じるプラリネクリームが甘くないのでシュークリームだと思って食べてみると凄い違和感。カスタードもかなり甘さ控えめ。ヘーゼルナッツ、アーモンド、ピスタチオが溢れんばかりに入ってて香ばしく、プラリネクリームと共にナッツの風味を味わってるとクセになる感じがある。ナッツを味わうためのシューといった趣で、大人のためのシュークリームといえるかな。

ムッシュ・キタノ

yoroizuka20a.jpg鎧塚さんが尊敬する、芸術家でもあり、遊び心を持った大人の男でもあるビートたけしこと北野武氏をイメージして作られた作品。芸術的な美しさのグラサージュの中にはピンクペッパー入りのショコラムースに花山椒のクレームブリュレという斬新な組み合わせの本格的なショコラのプチガトー。不意打ちのようにアクセントと言うよりはインパクトのあるスパイスが効いていて、「キタノ」らしいアイデンティティが炸裂。

ジャン・ピエール

yoroizuka22a.jpgムッシュ・キタノと対をなすアイテムで、こちらも敬愛するムッシュ・ブリュノウに捧げられたもの。ジャン・ピエール・ブリュノウ氏はヨーロッパ修行を締めくくる、日本人として初めて三ツ星レストランでシェフパティシエとして腕を振るうこととなったベルギー「ブリュノウ」 のオーナーシェフ。ピスタチオといえばヨロイズカを代表するアイテムでスペシャリテの一つ。
グラサージュされたショコラがかなり濃厚。とろけるようになめらかなショコラムースとナッツとの食感のコントラストが楽しい。中にはピスタチオのクレームブリュレとスポンジも入っていてピスタチオの風味がきちんと効いている。上部のピスタチオと併せてナッツそのものを味わっているような美味しさ。
輝くように美しいグラサージュがウリでもあったこのジャン・ピエールが近々に見た目からリニューアルされたようでまたどう変わったのか食べ比べるのが楽しみ。

ルレ

yoroizuka21a.jpgショートケーキなロールケーキ!?純白のロールケーキらしくスポンジも真っ白。通常のスポンジと違って卵白しか用いてないとのことで、ふわふわしてないみちっとした独特の食感。ミルク感のあるシャンティとイチゴの組み合わせだけど、ショートケーキとはやや異なったかなりあっさりとした印象。

ベルナール

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yoroizuka19a.jpgクレーム・ピスターシュと共に「ピスタチオといえばヨロイズカ」を証明するかのようなピスタチオ使いの巧みさを感じられるプチガトー。ピスタチオってどんな味?って知りたい方におすすめ。飾りのピスタチオがジョリジョリと食感も楽しく風味豊かで凄く美味しい。ピスタチオのフレッシュさとショコラのコクという定番の組み合わせながら、ムースの中にも刻んだピスタチオがたっぷりといいアクセントに。土台のフイヤンティーヌもザクザク食感が最高で食感の良さと共にテイストのバランスも良く印象に残る作品。高次元でバランス良くまとまっている。

タルトティラミス

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yoroizuka10a.jpgアトリエ限定の一品。ティラミスは大好物。ティラミスならイタリアンのお店の方がケーキ屋さんよりおいしいってよく言うけど、パティスリーで買ったのも久しぶりかな。トシ・ヨロイヅカのティラミスはどんな感じなのかと期待でわくわくだったけど、お店のコンセプト通りの印象だったかな。
飾りのチョコがビターでおいしい。豆から管理しようとエクアドルに農場まで作ったけど、そういえばピスタチオだけでなくショコラもおいしい店なんだよね。ティラミス自体は家庭で作るようなシンプルなモノで、マスカルポーネ、エスプレッソを染みこませたスポンジ、ココアパウダーと構成もシンプル。こちらは土台をショコラベースにすることで味により深みをプラス。ミルキーなマスカルポーネに苦みを十分効かせたスポンジと抑えるところは抑えて全体としての印象は決して重さを感じさせないバランスの良さ。下手に細工することなくシンプルにおいしくとこちらのお店の特徴がよく出ている。


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アトリエ・ヨロイヅカ

yoroizuka01a.jpg東京都杉並区上高井戸1-8-3

混雑とは無縁であの「トシ・ヨロイヅカ」のスイーツが購入できる穴場のお店。実はここは工場直営の店舗で、元々は恵比寿やミッドタウンなどの店舗で販売されるケーキを作るケーキ工房として建てられたものの、地元の方達の要望で販売機能を持たせることに。裏が工房になっていて、この立地のおかげでここでしか食べられないある絶品スイーツが評判。ややアイテム数は絞られてはいるものの、アトリエ限定のスイーツも多数あるので見逃せない。
有名人を好きになったのではなく 好きになったのが有名人だったということで意図せず本人にもスポットが当たることとなり、いろいろ苦労もあったと思うけど、日本人初の3つ星レストランでのシェフパティシエを務めるなど元々日本屈指の実力を持ったパティシエの鎧塚氏。堅実な仕事ぶりで名前だけの虚像でないことを示していく。パティシエとしてはトップクラスの知名度ながらおごることなく、お店に行けば感じるけど、味、おもてなし、食べる側への気配りを随所に感じ、食べてる客の反応を直にみたいとデセールをはじめるなど、有名となった後も本人自ら先頭に立って腕をふるっている。その懐の広さを示すように料理にとっては命であるはずの数々のレシピですら本人のサイト上で公開されている。これだけ有名ながら価格も抑えられ、ケーキのサイズは大ぶりとありがたいお店。名前だけで客が集まってくるので客層も幅広いため、最高の素材を最高の状態でと変に複雑な構成などにするのではなくわかりやすくおいしくをモットーに窓口を広くしようとする姿勢が商品からは窺える。目の病気の為に左目がほぼ見えない状態となってしまいその後が心配されたものの、気力は衰えることなく世界初の「畑からの手作りショコラ」を始めるなど日本のスイーツ界にとってますますその手腕が発揮されることが期待されている。

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