モンブラン
ある意味、和菓子的な要素も感じる黄色が印象的な日本独自のモンブラン。登山を趣味としていたこちらの創業者が訪れたヨーロッパの地で山としてのモンブランと、洋菓子としてのモンブランの双方に感銘を受け、日本でも食文化としてのモンブランを作り上げようとして生み出されたのがこちらのモンブランで、和栗のペーストを用いることで洋栗よりもさらに栗の風味が濃厚なモンブランが生み出された。
土台がカステラというのがなんともレトロだけど、カステラの中には栗がそのまま載る形でカスタードとシャンティが入れられ、その上に甘露煮を用いた濃厚な栗の風味を持つペーストを絞り、モンブランの雪がイメージされたメレンゲが底ではなく頂上に置かれた日本人らしい創意工夫に溢れた一品。レシピ等も変えていないので時代を感じるケーキではあるものの、アンジェリーナと同様にモンブラン好きはリスペクトの気持ちを持って訪れたいお店。