クリームパン(パティシエール)
メゾンカイザーと違ってこういう日本らしい菓子パン的なモノもラインナップしたいという思いもあってメゾンカイザーではなく「パンオトラディショネル」としてのスタートを決めたって聞いたけど、メゾンカイザーのDNAで作られたクリームパンってどんなだろうとかなり気になってた。一時はメディアでも取り上げられて凄い人気の逸品だったみたい。
ふんわりしっかりと甘みのある生地。バニラビーンズがたっぷりと、卵感も強めながらバニラもしっかり効いてて濃厚なプリンを思わせる期待通りのリッチなカスタードで美味しい。
クリームパンってシュークリームが人気になり出した頃にパンでもシュークリーム的なモノが作れないかと試行錯誤して生まれた経緯があるみたいだけど、まさにその系譜すら感じられるブーランジェリーのフィルターを通したスペシャルなクリームパンだった。
クロワッサンザマンド
粉もレシピも共通した部分が多いと思うけど、見た目はほんとそっくり。絶品として名高いメゾンカイザーのはそれほど感動とはいかなかったんだけど、似通ったアイテムではパンオトラディショネルの方がかなり自分好みに感じる。多少はアレンジされてるのかな。
ラム酒も効いてて引きの強いアーモンドクリームのコクのある甘さが絶品。メゾンカイザーのスタイルが受け継がれてはいるけど、こちらはクロワッサン生地の原型が残ってる部分もあって、食べる部分によって食感が変化するのがメリハリ効いてて美味しい。
デニッシュレザン
さすがにカイザー系列だけあって凄く美しいビジュアル。カスタードクリームとレーズンを巻き込んだフランスでは朝食の定番デニッシュ。バターのテイストが濃くレーズンも多くていいんだけど、カスタードが少なく主張しないのでアプリコットやアイシング用いてたポールと比べちゃうとメリハリに欠ける印象かな。
ルリジューズ
初めてのルリジューズはブーランジェリーで。フランス語で「修道女」を意味し、その形を模して作られている。
大小二つのシュークリームを積み重ねて作られているんだけど、グラサージュは深みのある苦みのキャラメル、シューの中には甘みのあるキャラメルとコントラストが効いている。キャラメルの風味にプラリネのナッティな風味が重なり合って濃厚な奥行きある甘みがたまらない。ブーランジェリーのスイーツってあまり当たりがなかったりする印象あるけどこれは美味しかった。