チキン野菜スープカレー(辛さ2)
いまや本場の北海道でもスープカレー屋がかなり減少してきているみたいだけど、関東でスープカレーの文化を伝える貴重なお店の至高の一杯。スープカレーの神髄はチキンだけど、こちらのお店は野菜が素晴らしいので、こちらのメニューがお店を代表する一品。スープカレーの特徴でもあるスパイシーな数十種にも及ぶ複雑なスパイスの香り、風味と共に、10時間以上かけて肉、野菜が煮込まれる無化調のスープのコクがあとからじわじわポカポカ。さらさらしたスープカレーが多い中、こちらはややとろみが有り、具材とのバランスのいいスープになっている。具材は豪快にそれぞれ大ぶりな骨付きチキン、なす、かぼちゃ、ブロッコリー、オクラ、黄色パプリカ、人参、じゃがいも、ピーマン、ゆで玉子と見た目にも具だくさん。野菜はそれぞれ素揚げしてあって、素材の持つうまみが凝縮されていて、こんなに野菜をたのしく食べられる店もそうそう無いかも。カボチャの甘み、ほくほくしたまるごとジャガイモの旨み、ニンジン、ピーマンですら口にするのが楽しみなくらい。骨付きチキンは食べづらいかと思いきや、ジューシーさはないもののよく煮込まれていて、スプーンだけで全部身をはがせちゃうくらい。こちらのお店はライスに野沢菜が付いてくるのが珍しいけど、いまとして思えば野菜も長野のを使ってるみたいだし郷土愛は本物だったのかなと。
スープカレーつけ麺 大盛(辛さ2)
1日10食限定というかなりのハードルながら、裏メニュー扱いなので知る人ぞ知る逸品。ラーメン好きにはもちろん知られていて、カレーつけ麺では全国でも最高峰の一つ。若干とろみがよりつけられているものの、つけ汁のベースは関東でも5本指に入るスープカレーそのものなのでおいしくないはずがない。具材は食感のいい大きめに切られたタマネギにとろっとろの牛肉&半熟玉子。豚の角煮はすぐに売り切れてしまう大人気メニューだけど、こちらのお肉もさすがハンジローおいしすぎ。麺は多加水のタイプで絡みもいい。なんといってもライスがデフォで付いてくるので麺とライスの二通りの食べ方が楽しめちゃう。ラーメンではなくつけ麺をチョイスしていることからもかなり麺好き?なマスターの本気度がうれしい、まさしくオンリーワンな贅沢なつけ麺。