ネギラーメン
ラーショといえば「ネギラーメン」。家系の原型、ラーメンショップ総本山の味とは。
二郎と同じく注文にクセがあって自分から注文してはいけなくアイコンタクトが来るまで注文は控えた方が良いとのこと。
ベースは豚骨醤油。醤油の尖りも無く、あっさりとした印象ながら旨みがきちんとあって丁寧な仕事が窺える出汁の深みある味わい。ニンニクちょっと入れてみたけど、バランスを崩すのがもったいないくらいだった。
家系といえば鶏油だけど、ラーショはラード。ほんのりスープに感じる甘味はこれかな。家系とはやっぱりちょっと異なるスープ。
白髪ネギはごま油で和えてあるんだけど、混ざり合ううちにスープの印象が大分変わってしまいかなり穏やかな印象に。麺が柔らかめなのでこのスープには合うのかも。脂が多くなってくるのでちょっと輪郭がぼやけてしまうけど、ここで最終兵器。こちらのお店では自分も初めて見たけど、メンマにたっぷりと黒胡椒が和えられていてこれがピリ辛でかなりうまい!いろんなお店でスタンダードにして欲しいくらいインパクトあっていいアクセントだった。スープにも黒胡椒が溶け合って引き締めてくれる。
印象としてはこれぞラーショなクラシカルな一杯であったけど、羽田空港に行く際の楽しみが増えた歴史が詰まった一杯。「ラーメン」なら今のご時世でもワンコイン、しかも朝の6時から営業中。クセのあるご主人と聞いていたのでどうなのかなと思ってたけど、物腰柔らかなダンディな方だった。動作からお体がかなり辛そうな印象を受けたけど、歴史を伝えるお店として末永く営業して頂けたら。